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“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第4章PART2「外部パワーアンプ」の選び方と使い方

2020年8月31日 月曜日

前回は、カーオーディオシステムに“外部パワーアンプ”を追加することの意義を解説しました。それに引き続き今回は、その“選び方”と“使い方”について説明していきます。

■“外部パワーアンプ”には「ch数違い」がある!?

「タイプ解説」をしながら、“選び方”と“使い方”を紹介していこうと思います。まず、カーオーディオ用の“外部パワーアンプ”には「ch数違い」が存在しています。さまざまあるのですが、大まかには以下の4つに分類できます。「1ch(モノラル)タイプ」、「2chタイプ」、「4chタイプ」、「多chタイプ」、以上です。なお「多chタイプ」とは5ch以上のものを指します(多くても「8ch」くらいまで)。

ちなみに、フロントスピーカーを鳴らすためには最低「2ch」が必要ですので、「2chタイプ」がもっとも多く使われている、かと言うと実はそうではありません。使われる頻度が高いのは、「4chタイプ」です。

その理由はズバリ、「使い勝手が良いから」です。4chあれば、2chでフロントスピーカーを鳴らし残りの2chでリアスピーカーを駆動させることもできますし、またはフロントスピーカー+サブウーファーというスピーカーレイアウトにも対応できます。そしてさらにはフロントスピーカーの“マルチ駆動”も可能となります(これについては後ほど解説します)。このように「4chタイプ」を選んでおくと、それ1台でさまざまな使い方を実践できるのです。

 

■サブウーファーを鳴らすための専用パワーアンプも存在!

他のタイプについても解説していきましょう。まずは「1chタイプ」から。これはさらに細かく2タイプに分けられます。1つが「サブウーファー用」でもう1つが「ハイエンドシステム用」です。

ところでサブウーファーを鳴らすには、より大きなパワーが必要です。そしてステレオでは鳴らさずにモノラルで鳴らされることが多いです。そうした方が状況をシンプル化できるからです。ゆえにサブウーファーを鳴らすためのパワーアンプは「1chタイプ」となっているのです。「1ch」あればOKですし、コストも1chに一極集中できますのでパワフルなモデルに仕上げられます。

ちなみに、「4chタイプ」の2chを使ってサブウーファーを鳴らす場合には、その2chを“ブリッジ接続”して使うことが多いです。“ブリッジ接続”とはつまり、LchとRchとを橋渡しして(信号を合成して)接続する駆動方式のことを指します。このような接続方法を取ることで、よりパワフルに鳴らせるのです。

 

もう1つの「ハイエンドシステム用」の「1chタイプ」というのは、スピーカーを“マルチ駆動”するためのものだと思ってください。“マルチ駆動”とは、1つのスピーカーユニットに対してパワーアンプの1chずつをあてがう駆動方式のことを指します。このようにするとより効率良くスピーカーを鳴らせるので音的に有利です。ゆえに高度なシステムを構築しようとする際には、この方式が取られることが多いです。

そして「2chタイプ」は、コストを抑えたいとき、またはより良いモデルを手にしたいときに選ばれることが多いです。「4chタイプ」と比べてch数が少なくなる分予算を抑えられます。または、2chのみに予算を注げますのでより高性能なモデルを購入可能となるのです。

もう1つ「多chタイプ」は、システムが大掛かりになるときに重宝されます。

■「AB級」がスタンダード。しかし最近は「D級」も人気!

また“外部パワーアンプ”には、「動作方式違い」も存在しています。パワーアンプは音楽信号を増幅するための装置ですが、その増幅の仕方にタイプ違いがあるのです。

なお、もっとも一般的なのは「AB級」です。これは「A級」と「B級」の良いとこ取りをしたタイプで、性能と効率のバランスが良いことを特長としています。一方カーオーディオでは「B級」のパワーアンプはほとんど存在していません。「B級」は効率は良いのですが音的には不利なので使われることがないのです。

しかしながら「A級」は存在しています。効率は良くないので多くの電気を消費してしまうのですが、「A級」のパワーアンプは音質性能面では利があります。なので高級モデルの中には、敢えて「A級」が採用されたモデルもいくつかあります。

そしてもう1つが「D級」です。これは独特な「動作方式」で、消費電力が少なく超小型化も可能となります。ちなみにかつては「D級」も音的には不利だとされていたのですが、昨今は音の良い「D級」モデルが増えてきました。もはや音的なビハインドはなくなっていると思って良いでしょう。コンパクトにシステムを完成させたいと思ったら、「D級」モデルにも注目しましょう。

さらに「外部パワーアンプ」は、ブランドによってそしてグレードによって音色傾向や性能(音の良さ)が変わってきます。まずは予算から狙うべきグレードを定め、その中から気に入ったモデルを楽しみながら見つけ出してください♪

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2020年8月26日 水曜日

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2020年8月19日 水曜日

 

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第4章は「外部パワーアンプ」について。 “カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 

2020年8月18日 火曜日

 

AV一体型ナビでもCDレシーバータイプのメインユニットでも、ほとんどのモデルにパワーアンプが内蔵されています。しかしそれを使うのをやめて代わりに「外部パワーアンプ」を用いると…。今回は、そうすることの意味について深く切り込んでいこうと思います。

■“制約”の中で作られている内蔵パワーアンプには、多くを期待するのは酷!?

パワーアンプは、音楽信号を増幅するための装置です。カーオーディオシステムの中で音楽信号はソースユニットで読み取られますが、そのときの音楽信号は至って微弱な状態で、そのままではスピーカーを駆動させることができません。なのでそれを増幅するためにパワーアンプが絶対的に必要です。というわけなので、そのパワーアンプを改めて用意しなくてもいいように、純正、市販を問わずほとんどのメインユニットにはパワーアンプが内蔵されているのです。

しかし、それを敢えて「外部パワーアンプ」へと換える理由は何なのでしょうか。答はズバリ、「サウンドクオリティを上げられるから」です。

というのもメインユニットに内蔵されているパワーアンプは、いかんともし難い“制約”の中で作られています。結果、性能も“それなり”です。

“制約”とは主には2つあります。1つは「スペース」、もう1つは「コスト」です。例えば一般的なAV一体型ナビは“2DIN”という狭いスペースに収める必要があり、ボディをそれ以上大きくするわけにはいきません。そしてそのボディの中には、さまざまなメカを詰め込まなければなりません。当然ながら、パワーアンプに割けるスペースは極々限られてしまいます。

ところで実をいうとパワーアンプは、高い能力を得ようとするとどうしてもサイズが大型化していきます。一部小型化が可能な方式を取り入れたモデルもありますが、基本的にはサイズと性能はある程度比例するのです。

なので、2DINというコンパクトなボディの中で小さく仕上げなければならない内蔵パワーアンプは、いかんせん非力です。これに大きな期待を掛けるのは酷なのです。

※CDプレーヤー・カーナビの内蔵のアンプはICアンプと言われる、回路の一部に組み込まれているものが多い。

■内蔵パワーアンプと「外部パワーアンプ」とでは「余裕」が違う!

そして「コスト」的な“制約”も、内蔵パワーアンプの性能の限界点を下げる1つの要因と成り得ています。AV一体型ナビにはさまざまな機能が搭載されていますので、当然ながら内蔵パワーアンプだけに「コスト」を掛けるわけにはいきません。対して「外部パワーアンプ」は、音楽信号を増幅するという機能のためだけに「コスト」を集中させられます。

かくして内蔵パワーアンプと「外部パワーアンプ」とでは、相応に性能差が生じます。「外部パワーアンプ」なら、例えエントリーグレードのモデルであってもある程度の「サイズ」が確保されていて、内部パーツにもしっかりと「コスト」が掛けられています。一般的な内蔵パワーアンプとの性能差は歴然としてあるのです。

さて、性能差とは具体的にはどういうことを指すのでしょうか。第一に挙げるべきは「余裕」です。クルマのエンジンでも、軽カーのエンジンと例えば排気量が3リットルあるセダンのエンジンとでは「余裕」に大きな差が出ます。時速100キロで巡航するときの快適性にも、そこからの加速性能にもはっきりとした違いが現れます。

音楽を再生する上でも、「余裕」があるかないかが音に与える影響は小さくありません。「余裕」がないと、例えば大きな音量で鳴り響くバスドラムが打ち鳴らされた瞬間に、その音を生き生きと再現するのが難しくなります。しかし「外部パワーアンプ」なら話が変わります。大きな音を鳴らさなければならない瞬間にも「余裕」を持ってそれに対応できるのです。

※外部パワーアンプの回路は音楽信号を増幅するために数多くのパーツが奢られている。高音質高性能なアンプほどパーツ一つ一つに拘りが追求されていく。

さらには以下のような違いも出てきます。「外部パワーアンプ」ならスピーカーを素早く動かすことができそしてしっかりと止められるようになるので、演奏のキレ味が向上します。

また、より良いモデルを選ぶことで情報量、解像度、そしてS/N比が向上していきます。S/N比とは「信号と雑音の比率」の値なのですが、この値が高いほどノイズが減りサウンドがクリアになっていきます。

ところで、ひと口に「外部パワーアンプ」と言っても、タイプ違いがさまざまあります。価格差や音の方向性といった個性に関する違い以外で、仕様的なタイプ違いが存在しています。具体的には、「ch数」と「動作方式」がそれぞれ何パターンかに分かれます。それらの詳しい内容については、次回の記事で解説します。

とにもかくにも「外部パワーアンプ」を導入すると、サウンドクオリティがまた一段と向上します。もしも愛車のオーディオシステムのレベルを一層引き上げたいと思うのでしたら、「外部パワーアンプ」の導入を検討する価値は“大”です。

さて次回は、パワーアンプの「タイプ違い」について説明しながら、選び方、使い方を解説します。次回の当記事も、お読み逃しのなきように。

【YouTube】カーオーディオの音質を良くする方法を解説!まずはここから始めてみよう【初級編】

2020年8月12日 水曜日

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カーオーディオネット公式SNS&YouTubeチャンネルのご紹介

2020年8月4日 火曜日

カーオーディオネットでは現在2つの公式SNSとYoutubeチャンネルを展開しています。

これからのカーオーディオ、今後のグレードアップに繋げていただければ幸いです。

是非ご覧の上、フォロー&チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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※Facebook、Twitterへのフォロー、Youtubeのチャンネル登録の際には、アカウントが必要となります。

“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!!  第3章Part2“プロセッサー”の「タイプ」と「選び方」をレクチャー

2020年7月31日 金曜日

前回は、カーオーディオにおいて「プロセッサー」が必要となる理由と、これによって可能になることを解説しました。それに引き続いて今回は、「タイプ」「選び方」について説明していこうと思います。

■「メインユニット」を換えたいと思っているのなら、「メインユニット内蔵タイプ」が狙い目!

「プロセッサー」にはタイプ違いが存在しています。前回の記事の中で説明したとおり、まず大きくは「アナログタイプ」と「デジタルタイプ」、この2つに分類できます。そしてどちらにもそれぞれ良さがあるのですが、より詳細なセッティングが行えることなどが好感されて、昨今は「デジタルタイプ」が使われることが多くなりました。なのでここでは主に、「デジタルタイプ」の「プロセッサー=デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」について解説していきます。

さて、「DSP」もさらに3タイプに分類できます。1つ目が「メインユニット内蔵タイプ」、2つ目が「パワーアンプ内蔵DSP」、3つ目が「単体DSP」です。

まず1つ目の「メインユニット内蔵タイプ」とは、ハイエンドAV一体型ナビやハイエンドメインユニットのことを指します。これらには高機能な「DSP」が搭載されていて、これを導入すれば即、詳細なサウンドチューニングを行える本格システムを構築できます。

これが選ばれるのは以下のようなケースです。使用中のオーディオメインユニットを交換でき、しかもその使い心地に不満を持っている場合です。もしもそうであるならば、そのメインユニットをハイエンドユニットに交換することで一気にシステムの高性能化が図れます。

しかし、メインユニットを換える予定がない、むしろ換えたくない、あるいは換えたくても換えられない、という場合には、その他の2つが候補になります。

■「パワーアンプ内蔵DSP」を使えば、効率的&低コストで高度なシステムを完成できる!

次いでは、その他の2つについて詳しく解説していきます。まずは「パワーアンプ内蔵DSP」から。これはその名のとおり、「パワーアンプ」と「DSP」とが一体化した製品です。なぜにこのような仕様になっているのかと言うと…。答は以下のとおりです。カーオーディオシステムにおいては「DSP」の後段に「パワーアンプ」が必要となります。なぜなら「パワーアンプ」で増幅される前の微細な状態でないと音楽信号の制御が行えないからです。なので、システムに「DSP」を導入するのなら、その下流に「パワーアンプ」を別途設けなくてはなりません。そうであるならば最初から一体化させてしまおう、そのようなコンセプトのもとこれは作られています。

※【左】μ-Dimension DSP-680AMP、【中】GROUNDZERO GZDSP4.80A-PRO、【右】JL AUDIO  VX800/8i

そしてボディが1つですから、インストール性も高いです。小型化が図られたモデルを選べば、シート下への取り付けも容易です。もろもろを効率的にそして低コストで、「DSP」を用いた高度なカーオーディオシステムを完成できます。

ところで、交換できないタイプの純正メインユニットには外部音声出力が備えられていない場合が多いのですが、「パワーアンプ内蔵DSP」はそのような機器との接続が行えるように「ハイレベルインプット」を備えています。「ハイレベルインプット」とは、スピーカー出力(メインユニットの内蔵パワーアンプで増幅された後の信号)を接続するためのものです。そして当入力端子から入力された信号は一旦微弱な状態に変換され、その上でサウンド制御が行われます。これを活用することで、純正メインユニットをソースユニットとしてばっちり活用できるようになる、というわけなのです。

■チョイスの際にチェックすべきは「システム構築力」!?

続いては「単体DSP」について解説していきます。

当タイプは、他のタイプと比べて導入のハードルは高めです。別途「パワーアンプ」が必要となるからです。しかし、「自由にシステムを構成する」という楽しみを味わえます。ここが最大のメリットです。

ちなみにひと昔前までは「単体DSP」には高級なモデルが多く、とことん高音質を追求するためのユニットという色彩が濃かったのですが、近年は手頃な「単体DSP」も続々と登場しています。このようなタイプであれば、組み合わせる「パワーアンプ」にもリーズナブルなモデルを選べぶことで総予算を抑制できます。「単体DSP」は必ずしも“高嶺の花”ではなくなってきました(「単体DSP」も「ハイレベルインプット」を装備)。

※メインユニットとアンプの間に接続する単体DSPも近年はコンパクト化が進んでいる

さて、「パワーアンプ内蔵DSP」「単体DSP」、このどちらかにしようと考えたとき、何を基準にチョイスすると良いのでしょうか。答はズバリ、「組みたいシステムを構築できる仕様になっているか否か」、です。

「単体DSP」も「パワーアンプ内蔵DSP」も、コントロール機能には大きな違いはありません。高級機になるほどきめ細やかな設定が可能にはなるものの、そうでなくても実用レベルで不足を感じることはないはずです。

しかしリーズナブルなモデルでは仕様的にある程度の合理化が図られていたりもします。コントロールできるch数が少なくなったり、「パワーアンプ内蔵DSP」の場合には内蔵する「パワーアンプ」のch数が絞られたり。スタンダードなシステムを組むには支障がなくとも、マニアックなシステムの構築は難しい場合が有り得ます。

将来的にどこまでのシステムを組みたいか、それを踏まえて望みに叶う仕様を備えているモデルを選びましょう。

「DSP」を導入すると、音楽の聴こえ方がガラリと変わります。使ってみる価値は実に大きいです。ご参考にしてください。

※DSPの内部調整はパソコンやタブレットを用いて行うタイプが主流だが知識と経験が必要となるのでショップへの依頼を推奨いたします

 

ロードノイズ対策の代表的な4つの施工場所とその効果をYouTubeチャンネルにて解説!

2020年7月29日 水曜日

代表的な4つの施工場所とは?

①ルーフ

②フロア

③ドア

④ボンネット

詳しくはYouTube動画をご覧ください!

ロードノイズ対策は最寄りの車内空間の魔術師加盟店までご相談ください。

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ついに第3章 へ“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! Part1「“プロセッサーの“導入”を解説!」

2020年7月27日 月曜日

「クルマの中で良い音を楽しみたい」と考える方々に、「スピーカー交換」「サブウーファーの導入」をお薦めしてきましたが、それらの良さをさらに引き出す方法があることをご存知でしょうか。今回からはそのうちの1つ、「プロセッサー」の導入について解説していこうと思います。さて、「プロセッサー」とは何なのかというと…。

■「プロセッサー」には2タイプがある。1つがアナログタイプでもう1つがデジタルタイプ!

最初に「プロセッサー」とは何なのかを説明したいと思います。「プロセッサー」とは、サウンド制御を行うためのユニットです。ただし、ひと口に「プロセッサー」とは言いつつも、タイプ違いがさまざまあります。まずは大きく2タイプに分類できます。1つがアナログタイプで、もう1つがデジタルタイプです。ちなみに、デジタルタイプの「プロセッサー」は、「DSP」とも呼ばれています。

DSP」とは、「デジタル・シグナル・プロセッサー」の頭文字を取った略称です。そして現代カーオーディオでは、「DSP」が頻繁に用いられるようになりました。今や、「プロセッサー」と言えばすなわち「DSP」のことを指すと言って良いほどです。

ところで「DSP」には、主に3つの機能が搭載されています。「クロスオーバー」、「イコライザー」、「タイムアライメント」、以上です。そしてこのうちの「タイムアライメント」は、デジタルタイプの「プロセッサー」だからこそ実現できた機能です。 というわけで、「DSP」の普及が進んだのは、この「タイムアライメント」が支持されたからこそでもあります。それほど当機能は便利です。そして他の機能も、デジタルだからこそより緻密な運用が可能となりました。

こうして「DSP」は、現代カーオーディオにおいてなくてはならない存在となったのです。

■スピーカーの取り付け状況に即して、ベストな「クロスオーバー」設定を模索!

続いては、「DSP」に搭載されている各機能の役割を解説していきたいと思います。クルマの中は実は、音響的なコンディションがあまりよろしくありません。好きな音楽を好みの音量で聴けるという点ではリスニングルームとして最適なのですが、音響的には不利要因がいくつかあります。しかし「プロセッサー」を使うとそれらへの対処が可能となります。

では先に挙げた3つの機能が、それぞれどのように車内の音響的不利要因に対処できるのかを、1つ1つ解説していきたいと思います。まずは「クロスオーバー」から。

これは、音楽信号の帯域分割(クロスオーバー)を行うための機能です。

ところでカー用のスピーカーには多くの場合、「パッシブクロスオーバーネットワーク」なるパーツが付属されています。これもまさしく音楽信号の帯域分割を行うためのパーツです。そしてスピーカーメーカーは、その信号の分割の仕方も計算しながらスピーカーを設計しています。つまり「パッシブクロスオーバーネットワーク」を使って鳴らす音こそが、メーカーが意図したサウンドというわけなのです。

しかし、カーオーディオではスピーカーの取り付け方が車種ごと、そしてユーザーごとで変化します。設置の条件が異なると鳴り方も変わってきます。となると、「クロスオーバー」の値の見直しも必要となってきます。ゆえに「プロセッサー」に搭載された「クロスオーバー」が活躍するのです。当機能を使うと、取り付け条件に応じたベストな帯域分割のさせ方、つまりは“鳴らし方”を都度模索できるようになるのです。

■「イコライザー」では、周波数特性の乱れを正せる!

続いては「イコライザー」について解説します。「イコライザー」とは音響特性の乱れを補正するための機能です。ちなみに「イコライズ」という単語には、「等しくする」とか「平等にする」という意味があります。「イコライザー」もまさしく、音源と“同じ”音にする、あるいは特性を“等しくする”ための機能です。

というのも、クルマの中は狭いがゆえに音響特性が乱れがちです。ガラスやパネルに音が反射し特定の周波数の音だけが増幅されたりキャンセリングを起こして消失したりしてしまいます。さらにはシートで吸収される音も有り得ます。しかし「イコライザー」を駆使すれば、そういった特性の乱れの修正が可能となるのです。

もう1つの「タイムアライメント」の役割は以下のとおりです。当機能は、スピーカーの発音タイミングをコントロールするための機能です。クルマの中では各スピーカーから等距離の場所に視聴位置を取ることができません。このことは実は、ステレオ効果を感じ取る障害となり得ます。「左右のチャンネルに分けて録音した音を左右のスピーカーから流すことにより音楽を立体的に感じ取れるようにする」のがステレオなのですが、その原理を成り立たせるためには左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取る必要があるのです。

しかし「タイムアライメント」を活用すると、各スピーカーの発音タイミングを調整できます。近くにあるスピーカーに対しては発音タイミングに遅延を掛けて、あたかもすべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出す、というわけなのです。

※DSPの内部調整はパソコンやタブレットを用いて行うタイプが主流だが知識と経験が必要となるのでショップへの依頼が推奨

以上が「プロセッサー」の役割です。これを踏まえて次回は、「プロセッサー」のタイプ解説や導入方法について説明していきます。続編もぜひお読みください。

“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第2章 Part3「“サブウーファー”の“鳴らし方”解説!」

2020年7月16日 木曜日

 

クルマの中でグッドサウンドに浸りたいと思っている方々にカーオーディオシステムのグレードアップをお薦めすべく、その実践ガイドを展開しています。今回は、“サブウーファー”の“鳴らし方”について解説します。

■“口径”によってサウンドの方向性が変わる!?

ところで前回の記事の中で、“サブウーファー”を鳴らすには3つのアイテムが必要だと説明しました。その3つとは、サブウーファーユニット、ボックス、パワーアンプです。“サブウーファー”の“鳴らし方”を考えるときにも、この1つ1つについてみていくとコツの理解がしやすいです。

まずはサブウーファーユニットについて。サウンドの方向性は、「サブウーファーユニットに何を使うか」で変わってきます。特に音への影響が大きいのは“口径”です。基本的にサブウーファーユニットは、“口径”が大きくなればなるほどローエンドまでスムーズに再生しやすくなり、かつ伸びやかな低音が出しやすくなります。逆に口径が小さくなるほどに切れ味の鋭いタイトな低音を再生しやすくなります。

なお、フロントスピーカーとのバランスを取ることも重要で、その観点では25cm口径のサブウーファーユニットがもっともフロントスピーカーとの相性が良いと言われています(実際、25cmモデルがもっとも種類が豊富です)。ドアに取り付けられるスピーカーは大体16.5cm〜17cmクラスなので、それとの大さ的なバランスがちょうど良いのが25cm、というわけなのです。ここを基本線に、タイトな音が良ければ20cmが、伸びやかな音が好きならば30cm以上のモデルが候補となります。

あとはブランドごとの特長や振動板の材質、さらには構造等々によっても“鳴り方”は変わってきます。カーオーディオ・プロショップとよく相談しながら、自分にとってベストなモデルを選びましょう。

■どんなボックスを作るか(選ぶか)でもサウンドの方向性が変わる!

続いては、ボックスについて考えていきます。なお「小型/薄型パワードサブウーファー」は機種ごとで独特な構造をしている場合も多いので、それを除いて説明していきます。

さて、“サブウーファー”のサウンドは、どんなボックスに組み付けるかでも変わってきます。なお現代カーオーディオで使われることが多いのは、次の2つのうちのいずれかです。1つが「シールドボックス」で、もう1つが「バスレフボックス」です。前者は「密閉型」とも呼ばれていて、スピーカーユニットの裏側から放たれる音をボックスの内部に完全に閉じ込められるようになっています。一方後者は「位相反転型」とも呼ばれていて、スピーカーの背面から放出される音を位相反転させた上でボックスの外側に出す仕組みが備えられています。

ボックスタイプによる音の特長は以下のとおりです。「シールドボックス」では締まった低音が出しやすく、「バスレフボックス」では伸びやかな低音が出しやすいとされています。ただし、それぞれ設計によってサウンドの傾向をある程度コントロールできますので、決めつけてしまう必要はありません。なお、「バスレフボックス」の方が推奨容量が大きく、つまりボックスが大型化する傾向があります。「シールドボックス」の方がコンパクトに仕上げやすく、その点においては扱いやすいと言えるでしょう。

とにもかくにも「どんなボックスを作るか(選ぶか)」は、得られるサウンドの方向性を決める上で大きな影響を及ぼします。カーオーディオ・プロショップとじっくり相談しながらプランニングしましょう。

■電気を安定的に供給するためには、“バッ直”がマスト!?

次いではパワーアンプに関する事項を解説していきます。なお、パワーアンプ選びにはさまざまなファクターが有り得ていますので、それについて詳しくはまた改めて解説したいと思います。使用する「ユニットサブウーファー」とのパワーバランスもある程度考慮しながら、そしてシステム構築の都合も加味して、プロショップのアドバイスを得ながらベストなモデルを選びましょう。

さて、パワーアンプに関する事項としてここでは、電源について説明しておこうと思います。“サブウーファー”を鳴らすにはある程度大きなパワーが必要です。そしてしっかりとパワーを掛けるためには十分な電力供給がされなくてはなりません。ゆえに電源配線は、メインバッテリーから直接電源を引き込む“バッ直”という方法が取られることが一般的です。ところで、“バッ直”するにあたってはさまざまな注意事項が存在しています。安全性の確保も非常に重要で、プロショップはいろいろな安全策を講じながらこれを実践しています。

また、パワーアンプの「ゲイン(入力ボリューム)」の設定を適切に行うことも大切です。「ゲイン」の上げすぎにはくれぐれもご注意ください。

あとは、サウンドチューニングを適正に施すことも大事です。もしも使用しているメインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていると、コントロールがしやすくなります。ご自分のメインユニットのサウンド設定機能をチェックして、当機能が搭載されていたらそれを積極的に活用しましょう。

低音が強化されると、音楽の聴こえ方が一変します。より充実感の高いサウンドを欲するならば、“サブウーファー”は大いに力を発揮します。試す価値は大です♪

 

 

 
 
 
 
 

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