音工房シマキ

カーオーディオの魅力を身近に感じられるお店

岩手県の北端、座敷わらし伝説で知られる金田一温泉の近くにあるのが『音工房シマキ』です。八戸自動車道・一戸ICからはクルマで20分ほどでアクセスすることができます。

同店は元々代表の嶋野さんの父親が経営する電器屋さんだったのですが、後を継いだ嶋野さんが仲間のクルマにオーディオを組むところから始まり、次第に手間のかかるオーダーが増えていったことから業務を分割し、嶋野さんはオーディオに専念することとなったのです。それから30年以上の時が経ちましたが、常に変わらないのはカーオーディオを楽しんでもらおうという姿勢です。

「クルマ好き、オーディオ好きの人たちが気軽に集まり、仲良く話せる場所でありたいと考えています。私自身もその輪に加わりながら、時にはお客様のアイデアや要望を元にオリジナルパーツを作ってテストしてみたり、それを気に入った方がいればクルマに取り付けたりと自分の知識や技術の向上にも役立てています」

２ウェイマルチしか対応していないナビで3ウェイを組むために、ツイーターとミッドに入れるパッシブネットワークを製作するなど、様々な試みの多くはなるべくコストのかからない音質アップを目的としています。

「取り付けで音が変わるからといって工賃の負担をかけすぎてもいけません。打ち合わせの際には将来的な楽しみ方も説明したうえで、とりあえずデッドニングは後回しにするとか汎用のインナーバッフルを使うなど、無理なく始められるプランを提案するようにしています。初心者の方に向けては5cmのチューンアップフルレンジスピーカーもオリジナルで製作しました。これを純正システムに加えるだけで音楽の情報量が増します。オーディオ本来の音質を知らない方には、まずはこうしたものをきっかけにいい音に興味を持っていただきたいと思っています」

ただし、いい音というのは人それぞれなのでお店から押しつけるようなことはしません。音作りはお客さんの好みが最優先されます。さらに自分にとってよりよい音を見つけ出すために、同店はイベント参加も積極的です。

「東北のショップさんと協力してミーティング形式のイベントも主催しています。他のユーザーさんがどんな聴き方をしているのか試聴を通じて知ることで自分のシステムを見直したり、あるいは目標作りに役立っていくはずです。そして何よりユーザー同士の交流はカーオーディオの楽しさをさらに広げてくれます」