“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第2章 Part1「“サブウーファー”が必要な理由とは?」

June 29, 2020

“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 

第2章「サブウーファーをアドオン」その実践方法を詳細解説!
Part1「“サブウーファー”が必要な理由とは?」

「好きな音楽を今よりもっと良い音で楽しみたい!」、そう考えているドライバーの方々に「スピーカー交換」をお薦めしてきましたが、実はもう1つ魅力的な“入門者向け音響向上策”が存在しています。それは「低音強化」です。今回から3回にわたり、これが効果的である理由から実践方法までを詳しく解説していきます。

■「低音強化」を実行するには「サブウーファー」が必要!

今回は、「低音強化」が効果を上げるその理由を説明します。

なお、もっともスタンダードな「低音強化」策はズバリ、「サブウーファーの導入」です。ちなみに「サブウーファー」の“サブ”という単語には、“下の”という意味があります(“サブマリン”とか“サブウェイ”等の“サブ”も同義)。つまり「サブウーファー」とは、「ドアスピーカー(ミッドウーファー)が鳴らす音よりもさらに“下の(低い)”音を再生するためのスピーカー」なのです。

さて、このような役割を担うスピーカーユニットが、なぜにカーオーディオでは必要になるのでしょうか。理由は主には2つあります。1つは「ドアスピーカーの低音再生能力には限界があるから」、そしてもう1つは「ロードノイズによって低音が聴こえにくくなるから」です。

■口径が大きくなればなるほど、低音再生能力は高まる!

上に挙げた2つの理由の中身をそれぞれ詳しく解説していきましょう。まずは「ドアスピーカーには低音再生能力に限界があるから」について。

スピーカーは、振動板の口径が大きくなればなるほど低音再生能力が高まります。例えば高音再生のスペシャリストであるツイーターは振動板の口径が2cmとか2.5cmほどしかなく、ゆえに2kHzとかそれ以上の高音を鳴らすのは得意なのですが、中音以下の再生は行えません。

ちなみにクルマのドアに装着できるスピーカーの口径は、せいぜい16.5cmもしくは17cmクラスまでです。このくらいの大きさのスピーカーでは、ローエンドまでスムーズにそしてキレイに再生するのは困難です。

しかし「サブウーファー」を導入すれば話は変わります。「サブウーファー」は25cmとか30cmの口径が確保されていますので、このくらいの大きさがあれば、人間の可聴帯域の下限である20Hzあたりの低音までを再現できるようになるのです。

続いては、「ロードノイズによって低音が聴こえにくくなるから」について説明していきます。

ロードノイズ”とはつまり、タイヤパターンが路面を蹴ることで生み出される騒音です。なおこれは、主には低周波で構成されています。ゆえに、ドアスピーカーが奏でる音楽のうちの低音成分に覆い被さり“マスキング現象”を引き起こします。こうして低音が聴こえにくくなるのです。しかし「サブウーファー」を導入すれば状況を変えられます。低音を“補助”する効果が得られますので、聴こえにくくなった低音の情報量を補完してくれるのです。

■「サブウーファー」を導入すると、リズム感が増し、サウンドのリアリティも向上する!

ところで、「サブウーファー」が担当する帯域は大体どのくらいの音程なのかというと…。セッティングによっても変わってきますが、一般的には80Hz以下に設定されることが多いです。ドアスピーカーの性能が高ければさらに低めに設定されることも少なくありません。ちなみに、4弦エレキベースの最低音は41.2Hzですので、「サブウーファー」の担当帯域を80Hzから下に設定した場合でも、4弦エレキベースの演奏音域のうちの約1オクターブ分しか再生していないことになります。つまり「サブウーファー」は音階を表現する楽器の音をほとんど再生していないのです。

ではどんな音を再生しているのかというと、バスドラムといった低音打楽器の音や、録音した空間に響く環境音を再生しています。

なので「サブウーファー」を導入すると、ビートが強烈な音楽では特に楽曲のノリが良くなります。音楽の楽しさが増強されるというわけです。そしてさらには空間の再現能力がぐっと高まります。結果、立体感の再現性が上がりサウンドステージのリアリティが一層向上するのです。そしてさらには、超低音がしっかり鳴ることで、それを支えとして中高音の響き方も良化します。サウンド全体に好影響をもたらすのです。

なおサウンドの変化幅は「スピーカー交換」をしたとき以上、とも言われています。なにせ、今まで聴こえていなかった音が耳に入ってくるわけですから、その効果は絶大なのです。

さて次回は、「サブウーファー」の選び方をレクチャーします。乞うご期待♪

 

 
 
 
 
 

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