サウンドファクトリー ドルチェ
2017年10月26日 木曜日当店では輸入車・国産車問わずHi-Fiオーディオを中心にカーナビゲーションからカー用品まで幅広くご対応しており、快適なカーライフのお手伝いをさせて頂きます。
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Garage・Awakeです。エントリーからハイエンドまで、おまかせ下さい。持ち込みにも柔軟に対応します

『インナーバッフル』とは、スピーカーを固定するためのスペーサー的な役目を果たすパーツであるのだが、実はそれ以外にもいくつかの大事な役割を負っている。
順を追って説明していこう。まず1つ目の役割は、「スピーカーの足場を固めること」。スピーカーを装着するだけにとどまらず、スピーカーが踏ん張れるようにするためのパーツなのだ。踏ん張りが利けば、振動版をロスなく動かせる。
2つ目の役割は、「スピーカーが動くことで発生する振動を抑え込み、さらには振動が鉄板に伝わることを防ぐこと」。つまり、『デッドニング』部材的な役割も負っている。
そして3つ目の役割が、「スピーカーを立ち上げること」。ドアの内部には窓ガラスが降りてくるものだが、もしもスピーカーを鉄板に直付けしてしまったら、スピーカーは奥側に沈み込むので、窓ガラスとぶつかってしまう。しかしながら『インナーバッフル』を使ってスピーカーをある程度立ち上げれば、それなりに奥行き寸法のあるスピーカーでも、ドアへの装着が可能になる。
というわけで、『インナーバッフル』もれっきとした”音響パーツ”と考えるべきだ。これを用いることで、スピーカーの性能をより引き出すことができるのだ。
なお、カーオーディオ・プロショップでは基本的に、『インナーバッフル』は都度、ワンオフする。そうすることで、クルマとスピーカーそれぞれにとってベストなものを用意できるからだ。

続いては、「インナーバッフル」を用いてスピカーを内張りバネル内に収める取り付け方のメリットについて考えていきたい。主なメリットは3つある。1つは 内張りパネルを加工しなくてすむこと。2つ目は、取り付け費用を比較的にリーズナブルにすませられること。3つ目は、純正の見た目を変えなくて良いこと、以上だ。
逆にデメリットはというと…。それはずばり、音が多少なりとも内張りパネル内にこもってしまうこと、である。結果、内張りパネルを不要に振動させる心配も出てくるし、音をロスすることにもなるのだ。
最も、カーオーディオ・プロショップは、それらの弊害を最小限に食い止めるためのノウハウも持っている。なので、デメリットを大きく心配する必要はない。

ちなみに、音が内張りパネル内に入り込まないようにするためのノウハウとは、主に2つが実践されている。1つは、スピーカーの取り付け面と内張りパネルの間に防音材を入れること。すき間にフタをするわけだ。そしてもう1つが、スピーカーを内張りパネルの際まで立ち上げること。これも、すき間を作らないための有効な手立てとなり得る。
なにはともあれ、『インバーバッフル』でのスピーカー装着は、手軽に実践できるスタイルである。比較的手に低予算でカーオーディオを始めたいと考えるのであれば、この方法がおすすめだ。
なお、できるだけコストを抑えようと考えたとしても、『インバーバッフル』を使わずしてスピーカーを取り付けることだけは避けよう。コストを下げたいと思うなら、これをワンオフせずに、市販品を使うという手もある。そのあたりはプロショップと翌相談してほしい。
スピーカーを取り付ける際には、『デットニング』のみならず、『インバーバッフル』も必ず使用すベシ。

[ライター:太田祥三]
『デッドニング』という言葉を耳にしたことがあるだろうか。これを行うことで、スピーカーの性能を引き出せるようになるのだが、それは何故なのか、どんなことをするといいのか…。その仕組みをじっくりと考察していく。

まずはホームオーディオのスピーカーをイメージしていただきたい。それらはすべて、箱(エンクロージャー)にスピーカーユニットが装着された状態で完成品となっている。スピーカーメーカーは、その箱の部分にもいろいろな施し、コストもかけて、スピーカーを開発している。それに対してカーオーディオでは、「スピーカーユニット」だけで販売されている。つまり、その状態ではまだ、スピーカーとしては”半完成品”なのだ。
さて、カーオーディオにおいては、ドアのスピーカーについてはドアが箱の役目を負う。しかし…。クルマはあくまで”走る道具”である。ドアには”オーディオ機器”としての工夫が、ほとんど盛り込まれていない…。
であるので、クルマの中で良い音を聴きたいと思ったら、ドア内部の”音響的なコンディション”を改善させる必要がある。その作業のことが、一般的に『デッドニング』と呼ばれているのだ。

さて、『デッドニング』で行われる主なメニューは右上にまとめたとおりだ。スピーカーは、振動板を前後に動かすことで空気を震わせ、音を伝えているのだが、スピーカーの裏側でも同じように音を発している。その音が、ドア内部で様々な悪さをしているので、上に挙げたような作業が必要となるのだ。
②と③について、補足しておこう。まずは②から。
スピーカーの裏側から発せられる音は、耳で聞く分には表側の音と同じなのだが、波形としては真逆だ。その音が表側の音と混ざり合うと、”キャンセリング”という打ち消し合いが起こってしまう。であるので、裏側の音を封じ込める必要があるのだ。
そして③は、裏側の音がスピーカーに跳ね返るのを防ぐための作業である。跳ね返ってスピーカーに当たると、振動版の動きにストレスを与えることとなる。それを防ぐために、裏側の音を吸収したり拡散させる。
スピーカーを市販品に換える場合は、『デッドニング』作業はセットだと考えよう。これを行わずして、スピーカーの性能は発揮されない。そのことを、くれぐれもお忘れなきように。

[ライター:太田祥三]
現在のカーオーディオにおいて必需となっている”DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)”。これを用いて「マルチアンプシステム」を構築すると、それまでのサウンドシステムが奏でていた音の質を、一変させることが可能となる。その最たる理由は、「タイムアライメント」という機能を詳細に適用させることができるようになるからだ。
というわけで、「マルチアンプシステム」が何なのかを説明する前に、「タイムアライメント」という機能について解説しておこう。これをひと言でいうならば、「すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を擬似的に作り出せる機能」ということになる。なぜこのような機能が必要なのかというと・・・。
クルマの中では、好きな音楽を大きな音で思い切り楽しむことができるので、その意味ではリスニングルームとして最適な場所であるのだが、”ステレオ再生”を楽しむ場所としては、条件があまりよろしくない。
”ステレオ”とは、音楽を左右のchに分けて録音し、それを左右のスピーカーで再生することによって、演奏している状況を立体的に再現しようとするものである。そしてこれを正しく運用するためには、1つの前提条件が存在している。それは「左右のスピーカーから等距離の場所で聴く」というものだ。カーオーディオでは、この前提条件が成り立たない・・・。

それに対処できる機能が「タイムアライメント」というわけだ。これを用いることで、近くにあるスピーカーが発する音に”遅延”をかけられる。結果、”ステレオイメージ”を正しく感じ取るための前提条件をクリアできる、というわけなのだ。
なお、カーオーディオにおいては、ツィーターとミッドウーファーもそれぞれ異なった場所に装着されることになる。であるので、「タイムアライメント」を理想的に運用しようと思ったら、左右のツィーター、ミッドウーファーーそれぞれを個別にコントロールしなくてはならない。そのためには、”DSP”の内部であらかじめ音楽信号の帯域分割を行って、ステレオ(2ch)の音楽信号を、4ch分にわける必要がある。その上で各ch個別に「タイムアライメント」を適用させるのだ。こうしようとしたとき、信号を増幅させるパワーアンプも4ch分が必要となる。
このように、スピーカーユニット1つに対して、パワーアンプの1chをあてがうシステムの構築をしなくてはならないのだ。かくしてこの、スピーカー1つ1つにパワーアンプの1chをあてがうシステムが、「マルチアンプシステム」、というわけなのだ。
当システムを組み、「タイムアライメント」を詳細に運用すると、スピーカーから音が鳴っている、、という印象は消え、ただ目の前にサウンドステージが広がる、という聴こえ方となる。ボーカルがすっと前に立ち、各楽器の音がそれぞれのポジションから聴こえてくるようになるのだ。
リアルな”ステレオイメージ”を感じ取れるようなカーオーディオシステムを手にしたいと思ったら、いつかは”DSP”を導入し、”マルチアンプシステム”の構築にトライしよう。ぜひ♪

いよいよ当特集もこのページで最後となる。最後は、「フロント3ウェイシステム」について解説していく。
現代のカーオーディオでは、主流派あくまでも「フロント2ウェイ」であるのだが、ハイエンドカーオーディオの世界ではむしろ、「フロント3ウェイ」が主流となっている。特に、サウンドコンテストへの出場を目指すクルマでは、大半が「フロント3ウェイシステム」が採用されている。 このような状況となっている理由は、「フロント3ウェイ」のほうが高音質を実現できる可能性が高いから、である。
だがしかし、「3ウェイ」を上手に運用するのは楽ではない・・・。 「フロント3ウェイ」とは、サブウーファーが受け持つ帯域よりも上の帯域を、ツィーター、ミッドレンジ(スコーカー)、ミッドウーファーの3つのユニットに役割分担させるスピーカーレイアウトである。
「フロント2ウェイ」がその帯域の再生を2つのユニットでまかなうのに対して、1つスピーカーユニットが増えるわけなので、まず、コントロールする難易度が上がる。インストールにおいても取り付けスペースを確保する大変さが加わる。さらには、それを「マルチアンプシステム」でドライブすることとなるで、パワーアンプの必要ch数も増え、必要なケーブル本数も多くなり、もろもろコストが膨らんでいく。
「フロント3ウェイ」は、すべてにおいてハードルが高いのだ。 だけれども、すべてのハードルを乗り越えたとき、「フロント3ウェイ」は大きな利得を発揮する。どのようなメリットがあるのかというと・・・。

利点は主に2つある。
まず1つ目は、「音楽の中心的な部分の音(中域の音)を、目の前のスピーカーから聴けること」だ。「フロント2ウェイ」では、中域の音もドアのスピーカーが担当することとなるのだが、その音をスピーカーと正対して聴けないということは、情報量をロスする可能性があり、また、音が下にたまりやすいといった弊害も、多少なりとも引き起こさせる。しかし「フロント3ウェイ」では、そういった心配をなくせるのだ。
利点の2つ目は、「ツィーターとミッドウーファーの担当範囲を減らすことができること」だ。担当が減るというのは、負担が減るということであり、負担が少なければ、得意な仕事に集中できる。結果、音が良くなる、というわけなのだ。 これらの利点を最大限活用できると、情報量、解像度が上がり、音楽がよりリアルに、豊かに響いていく。
さて、「フロント3ウェイ」を組もうと思ったら、当然ながら、「3ウェイスピーカー」を用意する必要が出てくる。なお「3ウェイスピーカー」は基本的に、同一メーカーの同一シリーズで構成すべきだ。各スピーカーで音色傾向が異なると、サウンドの一体感を得難くなってしまうからだ。
とはいえ、メーカーの異なるユニットで「3ウェイ」を組んではいけない、という決まりはない。もしも使っている「2ウェイ」スピーカーにミッドレンジの設定がなかったら、タイプの近い製品を探して組み合わせてみてもいいだろう。
さて、当特集はいかがだっただろうか。カーオーディオの始め方はさまざまある。どこから手を付けるかは貴方のお好み次第だ。 なお、いきなり上級システムに挑戦するのも良いのだが、コツコツとシステムアップしていくのも悪くない。そうしていくと都度、音の変化を楽しめるし、カーオーディオを長くじっくりと深めていくことができる。ご参考にしていただけたら幸いだ。

[ライター:太田祥三]