“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第2章 Part3「“サブウーファー”の“鳴らし方”解説!」

July 16, 2020

第2章「サブウーファーをアドオン」その実践方法を詳細解説!
Part3「 “サブウーファー”の“鳴らし方”解説!」

 

クルマの中でグッドサウンドに浸りたいと思っている方々にカーオーディオシステムのグレードアップをお薦めすべく、その実践ガイドを展開しています。今回は、“サブウーファー”の“鳴らし方”について解説します。

■“口径”によってサウンドの方向性が変わる!?

ところで前回の記事の中で、“サブウーファー”を鳴らすには3つのアイテムが必要だと説明しました。その3つとは、サブウーファーユニット、ボックス、パワーアンプです。“サブウーファー”の“鳴らし方”を考えるときにも、この1つ1つについてみていくとコツの理解がしやすいです。

まずはサブウーファーユニットについて。サウンドの方向性は、「サブウーファーユニットに何を使うか」で変わってきます。特に音への影響が大きいのは“口径”です。基本的にサブウーファーユニットは、“口径”が大きくなればなるほどローエンドまでスムーズに再生しやすくなり、かつ伸びやかな低音が出しやすくなります。逆に口径が小さくなるほどに切れ味の鋭いタイトな低音を再生しやすくなります。

なお、フロントスピーカーとのバランスを取ることも重要で、その観点では25cm口径のサブウーファーユニットがもっともフロントスピーカーとの相性が良いと言われています(実際、25cmモデルがもっとも種類が豊富です)。ドアに取り付けられるスピーカーは大体16.5cm〜17cmクラスなので、それとの大さ的なバランスがちょうど良いのが25cm、というわけなのです。ここを基本線に、タイトな音が良ければ20cmが、伸びやかな音が好きならば30cm以上のモデルが候補となります。

あとはブランドごとの特長や振動板の材質、さらには構造等々によっても“鳴り方”は変わってきます。カーオーディオ・プロショップとよく相談しながら、自分にとってベストなモデルを選びましょう。

■どんなボックスを作るか(選ぶか)でもサウンドの方向性が変わる!

続いては、ボックスについて考えていきます。なお「小型/薄型パワードサブウーファー」は機種ごとで独特な構造をしている場合も多いので、それを除いて説明していきます。

さて、“サブウーファー”のサウンドは、どんなボックスに組み付けるかでも変わってきます。なお現代カーオーディオで使われることが多いのは、次の2つのうちのいずれかです。1つが「シールドボックス」で、もう1つが「バスレフボックス」です。前者は「密閉型」とも呼ばれていて、スピーカーユニットの裏側から放たれる音をボックスの内部に完全に閉じ込められるようになっています。一方後者は「位相反転型」とも呼ばれていて、スピーカーの背面から放出される音を位相反転させた上でボックスの外側に出す仕組みが備えられています。

ボックスタイプによる音の特長は以下のとおりです。「シールドボックス」では締まった低音が出しやすく、「バスレフボックス」では伸びやかな低音が出しやすいとされています。ただし、それぞれ設計によってサウンドの傾向をある程度コントロールできますので、決めつけてしまう必要はありません。なお、「バスレフボックス」の方が推奨容量が大きく、つまりボックスが大型化する傾向があります。「シールドボックス」の方がコンパクトに仕上げやすく、その点においては扱いやすいと言えるでしょう。

とにもかくにも「どんなボックスを作るか(選ぶか)」は、得られるサウンドの方向性を決める上で大きな影響を及ぼします。カーオーディオ・プロショップとじっくり相談しながらプランニングしましょう。

■電気を安定的に供給するためには、“バッ直”がマスト!?

次いではパワーアンプに関する事項を解説していきます。なお、パワーアンプ選びにはさまざまなファクターが有り得ていますので、それについて詳しくはまた改めて解説したいと思います。使用する「ユニットサブウーファー」とのパワーバランスもある程度考慮しながら、そしてシステム構築の都合も加味して、プロショップのアドバイスを得ながらベストなモデルを選びましょう。

さて、パワーアンプに関する事項としてここでは、電源について説明しておこうと思います。“サブウーファー”を鳴らすにはある程度大きなパワーが必要です。そしてしっかりとパワーを掛けるためには十分な電力供給がされなくてはなりません。ゆえに電源配線は、メインバッテリーから直接電源を引き込む“バッ直”という方法が取られることが一般的です。ところで、“バッ直”するにあたってはさまざまな注意事項が存在しています。安全性の確保も非常に重要で、プロショップはいろいろな安全策を講じながらこれを実践しています。

また、パワーアンプの「ゲイン(入力ボリューム)」の設定を適切に行うことも大切です。「ゲイン」の上げすぎにはくれぐれもご注意ください。

あとは、サウンドチューニングを適正に施すことも大事です。もしも使用しているメインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていると、コントロールがしやすくなります。ご自分のメインユニットのサウンド設定機能をチェックして、当機能が搭載されていたらそれを積極的に活用しましょう。

低音が強化されると、音楽の聴こえ方が一変します。より充実感の高いサウンドを欲するならば、“サブウーファー”は大いに力を発揮します。試す価値は大です♪

 

 

 
 
 
 
 

↑PageTop