【スペシャル・インタビュー#3】英国発”VIBE Audio”が掲げる、信念の本質に迫る!!

October 31, 2018

VIBE audio社のブランドマネージャー兼チーフエンジニアでもあるFrancesco Richichi氏にインタビューしました。

英国発”VIBE Audio”が掲げる、信念の本質に迫る!!

 

ロックやポップスの歴史に名を刻む“一流”を数多く輩出してきた英国。その英国に本拠を置く、気鋭のカーオーディオブランドがある。その名は、“VIBE Audio(ヴァイブ・オーディオ)”。当ブランドは、何を強みとしそしてどんな音を目指しているのか…。

それらを知るべく、同社のブランドマネージャーでありチーフエンジニアでもあるFrancesco Richichi氏へのインタビューを実施した。日本のカーオーディオ・プロショップに向けて自社製品をプロモーションすべく来日していた氏に、“VIBE Audio”の過去、今、そして近未来について、詳しく話を聞いてきた。

 

 

◆ルックスと性能を両立させた製品を生み出せることが、“VIBE Audio”の強み。

まずはFrancesco Richichi氏の個人的なプロフィールから教えてもらった。

「出身はイタリアです。今もイタリアに自宅がありますが、会社はイギリスにありしかも世界を飛び回る仕事をしていますので、イタリアに住んでいるとは言えない状況です(笑)。年の半分を、海外で過ごしています。

オーディオに関係するようになったのは、生まれたときからです(笑)。子どもの頃からオーディオは身近な存在でした。そして学生時代にはオーディオ関連の会社で仕事を手伝うようになり、社会人となった以降は自分でオーディオに関係した会社を設立して活動を始めました。その会社で10年程前から“VIBE Audio”の活動をサポートする仕事を始め、3年前に正社員となりました。

仕事は幅広くやらせてもらっています。市場の動向を調べ、それを踏まえての製品開発にも携わっています。さらにはセールス部門の仕事も受け持ち、そこでは主にアジアを担当しています」

 

そんなFrancesco Richichi氏に、ズバリと訊いてみた。“VIBE Audio”の“強み”とは何なのだろうか。

「強みは、ルックスと品質、その両方の完成度が高いことだと思っています。見た目と性能を両立させることをポリシーとしていて、それは1993年の創業時から実践されていました。最初はベースエンクロージャーボックスの開発からスタートし、その翌年には、世界初のフレアポートをデュアルで装着したサブウーファーエンクロージャー『Turbo Port』システムを発表しましたが、それらにおいてもデザインと性能の両面が磨き込まれていました。見た目の良さとテクノロジーをハイレベルに融合させた、ハイパフォーマンスな製品を生み出し続けることができるブランド、それが“VIBE Audio”です」

 

◆デザイナーとエンジニアが主張し合い、かつ、歩みよりながら製品を創造する。

確かに“VIBE Audio”の製品には、デザインにも特長があるモデルが多い。そしてその上で各製品のコストパフォーマンスも高い。

「デザイナーとエンジニアの双方が、お互いに主張し合いながら、そして擦り合わせを行いながら製品を作っています。デザイン的に譲れないことと性能的に優先させたいことの折り合いをつけるのは簡単なことではないのですが、当社はそれを目指しています。だからこそ、総合力の高い製品を生み出すことができているのです」

そして“VIBE Audio”は、リーズナブルなモデルも充実させている。そこにも信念があるのだろうか。

「リーズナブルであることを目指して製品開発をしているわけではありません。品質の良い製品、他社にはない製品を生み出すことだけを目指しています。リーズナブルな製品が多くなっているのは、その結果に過ぎません。そうして生み出された製品のその良さを、多く方々に分かっていただきたいと思っています。実際に聴いていただければ、良さを感じ取っていただけるはずです。ルックスと性能、両面のクオリティがもっとも重要です。そしてそれをどうやったら理解していただけるか、それを考えることが、私の仕事のメインテーマでもあるのです」

 

◆人気ライン『BLACK DEATH』シリーズの、シリーズ名に込められた思いとは…。

ところで“VIBE Audio”というと、『BLACK DEATH』シリーズが定番ラインとして人気だ。強力なサブウーファーからパワーアンプ、スピーカーまで幅広いラインナップを誇るこのシリーズに、このような刺激的な名前が付けられている狙いについても訊いてみた。

「このネーミングには、“音が良く、かつパンチ力のある製品を作りたい”という思いが込められています。“他社の製品には負けない”というところを強く訴求しようと考えて、このシリーズ名が付けられました。確かに、刺激的過ぎたかもしれませんが(笑)。しかしこのネーミングは、マーケティングとしては成功しました。印象的な名前が付けられたことで、ブランドの知名度を上げることもできました。創業以来“VIBE Audio”は、“パンチ力があってパワフルである”ことを特長とする製品を主体に開発してきました。『BLACK DEATH』というネーミングで、そのイメージをさらに浸透させることもできたと思っています。ただ現在は、新たな方向性も目指しています。“サウンドクオリティ”を前面に押し出した製品開発にも一層力を入れていて、そうして生み出されたのが『CVENシリーズ』です。

実は私が“VIBE Audio”の仕事を専任で行うようになった3年前以降で、カタログに掲載されている製品の顔ぶれを90%近く刷新しました。『CVENシリーズ』は、その中での目玉的な存在となっています。なお当シリーズは、“音質”に徹底的にこだわりながらも、価格的にはミドルグレードの範疇に収まっています。しかしながら性能面では、他社のハイエンド製品と比べて劣っているとは思っていません。自信作です」

 

◆「時代の求めに合致する製品を、幅広く展開していく予定です」

さらには、今後の展開についても教えてもらった。

「今後は、さらに幅広く製品展開していきたいと思っています。そのうちの1つとして、“ハイエンド”製品の開発も進めています。価格は高くなるかもしれませんが、価格以上の価値のある製品を作り出したいと思っています。また、“超小型”であることを特長とする製品群の開発にも、力を入れていきたいと考えています。この方向性を持つ製品はすでにいくつかリリースできていますが、一層充実させていく予定です。“超小型”なカーオーディオ製品に対するニーズは、世界中でますます高まっています。それに応えることの重要性も強く感じているところです。さらには、“簡単取り付け”もキーワードの1つです。車種専用に開発されたいわゆる“プラグアンドプレイ”製品も、積極的にリリースしていきたいと思っています。“品質の高い製品を作り出す”という信念はそのままに、時代の求めに合った製品を、これからも多彩に展開していきたいですね」

最後に、日本のカーオーディオ愛好家に向けてのメッセージをもらった。

「“VIBE Audio”製品を使って日々音楽を楽しむ“VIBE Audioツアー”に、ぜひご参加ください。一緒にカーオーディオを楽しみましょう」

 

Francesco Richichi氏の話から、“VIBE Audio”の魅力、そしてこれからの可能性がひしひしと感じ取れた。パンチの効いたサウンドがお好みの方にも、音質を追求している方にも、“VIBE Audio”はおすすめできる。同社の製品ならば、求めに合致する性能を手頃な価格で得られるはずだ。要チェック。

 

◆ブランド情報

 

 

 
 
 
 
 

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