“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第4章PART2「外部パワーアンプ」の選び方と使い方

August 31, 2020

“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!!
カーオーディオシステムの“ステップアップ術”を徹底解説!
第4章 “外部パワーアンプ”を導入し、システムを本格化!!
Part2「外部パワーアンプ」の選び方と使い方

前回は、カーオーディオシステムに“外部パワーアンプ”を追加することの意義を解説しました。それに引き続き今回は、その“選び方”と“使い方”について説明していきます。

■“外部パワーアンプ”には「ch数違い」がある!?

「タイプ解説」をしながら、“選び方”と“使い方”を紹介していこうと思います。まず、カーオーディオ用の“外部パワーアンプ”には「ch数違い」が存在しています。さまざまあるのですが、大まかには以下の4つに分類できます。「1ch(モノラル)タイプ」、「2chタイプ」、「4chタイプ」、「多chタイプ」、以上です。なお「多chタイプ」とは5ch以上のものを指します(多くても「8ch」くらいまで)。

ちなみに、フロントスピーカーを鳴らすためには最低「2ch」が必要ですので、「2chタイプ」がもっとも多く使われている、かと言うと実はそうではありません。使われる頻度が高いのは、「4chタイプ」です。

その理由はズバリ、「使い勝手が良いから」です。4chあれば、2chでフロントスピーカーを鳴らし残りの2chでリアスピーカーを駆動させることもできますし、またはフロントスピーカー+サブウーファーというスピーカーレイアウトにも対応できます。そしてさらにはフロントスピーカーの“マルチ駆動”も可能となります(これについては後ほど解説します)。このように「4chタイプ」を選んでおくと、それ1台でさまざまな使い方を実践できるのです。

 

■サブウーファーを鳴らすための専用パワーアンプも存在!

他のタイプについても解説していきましょう。まずは「1chタイプ」から。これはさらに細かく2タイプに分けられます。1つが「サブウーファー用」でもう1つが「ハイエンドシステム用」です。

ところでサブウーファーを鳴らすには、より大きなパワーが必要です。そしてステレオでは鳴らさずにモノラルで鳴らされることが多いです。そうした方が状況をシンプル化できるからです。ゆえにサブウーファーを鳴らすためのパワーアンプは「1chタイプ」となっているのです。「1ch」あればOKですし、コストも1chに一極集中できますのでパワフルなモデルに仕上げられます。

ちなみに、「4chタイプ」の2chを使ってサブウーファーを鳴らす場合には、その2chを“ブリッジ接続”して使うことが多いです。“ブリッジ接続”とはつまり、LchとRchとを橋渡しして(信号を合成して)接続する駆動方式のことを指します。このような接続方法を取ることで、よりパワフルに鳴らせるのです。

 

もう1つの「ハイエンドシステム用」の「1chタイプ」というのは、スピーカーを“マルチ駆動”するためのものだと思ってください。“マルチ駆動”とは、1つのスピーカーユニットに対してパワーアンプの1chずつをあてがう駆動方式のことを指します。このようにするとより効率良くスピーカーを鳴らせるので音的に有利です。ゆえに高度なシステムを構築しようとする際には、この方式が取られることが多いです。

そして「2chタイプ」は、コストを抑えたいとき、またはより良いモデルを手にしたいときに選ばれることが多いです。「4chタイプ」と比べてch数が少なくなる分予算を抑えられます。または、2chのみに予算を注げますのでより高性能なモデルを購入可能となるのです。

もう1つ「多chタイプ」は、システムが大掛かりになるときに重宝されます。

■「AB級」がスタンダード。しかし最近は「D級」も人気!

また“外部パワーアンプ”には、「動作方式違い」も存在しています。パワーアンプは音楽信号を増幅するための装置ですが、その増幅の仕方にタイプ違いがあるのです。

なお、もっとも一般的なのは「AB級」です。これは「A級」と「B級」の良いとこ取りをしたタイプで、性能と効率のバランスが良いことを特長としています。一方カーオーディオでは「B級」のパワーアンプはほとんど存在していません。「B級」は効率は良いのですが音的には不利なので使われることがないのです。

しかしながら「A級」は存在しています。効率は良くないので多くの電気を消費してしまうのですが、「A級」のパワーアンプは音質性能面では利があります。なので高級モデルの中には、敢えて「A級」が採用されたモデルもいくつかあります。

そしてもう1つが「D級」です。これは独特な「動作方式」で、消費電力が少なく超小型化も可能となります。ちなみにかつては「D級」も音的には不利だとされていたのですが、昨今は音の良い「D級」モデルが増えてきました。もはや音的なビハインドはなくなっていると思って良いでしょう。コンパクトにシステムを完成させたいと思ったら、「D級」モデルにも注目しましょう。

さらに「外部パワーアンプ」は、ブランドによってそしてグレードによって音色傾向や性能(音の良さ)が変わってきます。まずは予算から狙うべきグレードを定め、その中から気に入ったモデルを楽しみながら見つけ出してください♪

 

 
 
 
 
 

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