第4章は「外部パワーアンプ」について。 “カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 

August 18, 2020

“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!!
カーオーディオシステムの“ステップアップ術”を徹底解説!
第4章 “外部パワーアンプ”を導入し、システムを本格化!!
Part1「外部パワーアンプ」を使うことの意味とは?

 

AV一体型ナビでもCDレシーバータイプのメインユニットでも、ほとんどのモデルにパワーアンプが内蔵されています。しかしそれを使うのをやめて代わりに「外部パワーアンプ」を用いると…。今回は、そうすることの意味について深く切り込んでいこうと思います。

■“制約”の中で作られている内蔵パワーアンプには、多くを期待するのは酷!?

パワーアンプは、音楽信号を増幅するための装置です。カーオーディオシステムの中で音楽信号はソースユニットで読み取られますが、そのときの音楽信号は至って微弱な状態で、そのままではスピーカーを駆動させることができません。なのでそれを増幅するためにパワーアンプが絶対的に必要です。というわけなので、そのパワーアンプを改めて用意しなくてもいいように、純正、市販を問わずほとんどのメインユニットにはパワーアンプが内蔵されているのです。

しかし、それを敢えて「外部パワーアンプ」へと換える理由は何なのでしょうか。答はズバリ、「サウンドクオリティを上げられるから」です。

というのもメインユニットに内蔵されているパワーアンプは、いかんともし難い“制約”の中で作られています。結果、性能も“それなり”です。

“制約”とは主には2つあります。1つは「スペース」、もう1つは「コスト」です。例えば一般的なAV一体型ナビは“2DIN”という狭いスペースに収める必要があり、ボディをそれ以上大きくするわけにはいきません。そしてそのボディの中には、さまざまなメカを詰め込まなければなりません。当然ながら、パワーアンプに割けるスペースは極々限られてしまいます。

ところで実をいうとパワーアンプは、高い能力を得ようとするとどうしてもサイズが大型化していきます。一部小型化が可能な方式を取り入れたモデルもありますが、基本的にはサイズと性能はある程度比例するのです。

なので、2DINというコンパクトなボディの中で小さく仕上げなければならない内蔵パワーアンプは、いかんせん非力です。これに大きな期待を掛けるのは酷なのです。

※CDプレーヤー・カーナビの内蔵のアンプはICアンプと言われる、回路の一部に組み込まれているものが多い。

■内蔵パワーアンプと「外部パワーアンプ」とでは「余裕」が違う!

そして「コスト」的な“制約”も、内蔵パワーアンプの性能の限界点を下げる1つの要因と成り得ています。AV一体型ナビにはさまざまな機能が搭載されていますので、当然ながら内蔵パワーアンプだけに「コスト」を掛けるわけにはいきません。対して「外部パワーアンプ」は、音楽信号を増幅するという機能のためだけに「コスト」を集中させられます。

かくして内蔵パワーアンプと「外部パワーアンプ」とでは、相応に性能差が生じます。「外部パワーアンプ」なら、例えエントリーグレードのモデルであってもある程度の「サイズ」が確保されていて、内部パーツにもしっかりと「コスト」が掛けられています。一般的な内蔵パワーアンプとの性能差は歴然としてあるのです。

さて、性能差とは具体的にはどういうことを指すのでしょうか。第一に挙げるべきは「余裕」です。クルマのエンジンでも、軽カーのエンジンと例えば排気量が3リットルあるセダンのエンジンとでは「余裕」に大きな差が出ます。時速100キロで巡航するときの快適性にも、そこからの加速性能にもはっきりとした違いが現れます。

音楽を再生する上でも、「余裕」があるかないかが音に与える影響は小さくありません。「余裕」がないと、例えば大きな音量で鳴り響くバスドラムが打ち鳴らされた瞬間に、その音を生き生きと再現するのが難しくなります。しかし「外部パワーアンプ」なら話が変わります。大きな音を鳴らさなければならない瞬間にも「余裕」を持ってそれに対応できるのです。

※外部パワーアンプの回路は音楽信号を増幅するために数多くのパーツが奢られている。高音質高性能なアンプほどパーツ一つ一つに拘りが追求されていく。

さらには以下のような違いも出てきます。「外部パワーアンプ」ならスピーカーを素早く動かすことができそしてしっかりと止められるようになるので、演奏のキレ味が向上します。

また、より良いモデルを選ぶことで情報量、解像度、そしてS/N比が向上していきます。S/N比とは「信号と雑音の比率」の値なのですが、この値が高いほどノイズが減りサウンドがクリアになっていきます。

ところで、ひと口に「外部パワーアンプ」と言っても、タイプ違いがさまざまあります。価格差や音の方向性といった個性に関する違い以外で、仕様的なタイプ違いが存在しています。具体的には、「ch数」と「動作方式」がそれぞれ何パターンかに分かれます。それらの詳しい内容については、次回の記事で解説します。

とにもかくにも「外部パワーアンプ」を導入すると、サウンドクオリティがまた一段と向上します。もしも愛車のオーディオシステムのレベルを一層引き上げたいと思うのでしたら、「外部パワーアンプ」の導入を検討する価値は“大”です。

さて次回は、パワーアンプの「タイプ違い」について説明しながら、選び方、使い方を解説します。次回の当記事も、お読み逃しのなきように。

 

 
 
 
 
 

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