“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!! 第1章 PART1「スピーカーを換えると音が良くなる理由とは?」
May 25, 2020
“カーオーディオ生活”の始め方を完全レクチャー!!
第1章「初めてのスピーカー交換」その実践方法を詳細解説!
Part1「スピーカーを換えると音が良くなる理由とは?」
「ドライブと音楽はセット!」、そう考えているドライバーは少なくないはずです。その音楽が、今よりもっと“良い音”で聴こえてきたらどうでしょう。ドライブが一層楽しくなるに違いありません。新連載となる当コーナーでは、その“音を良くする方法”を1つ1つ解説していこうと思います。
まずは「初めてのスピーカー交換」の方法論を紹介します。今回では、スピーカーを交換すると音が良くなる理由を、じっくりと解説していきます。
■純正スピーカーには多くを望めない!?
カーオーディオの音を良くしようと思ったときにもっとも実行されることが多いのはズバリ、「スピーカー交換」です。なぜならば、比較的に手頃な予算で大きな効果が得られるからです。それはなぜかというと…。答は至ってシンプルです。「純正スピーカーには多くを望めないから」、これに尽きます。そして、それに比べて市販スピーカーは高性能です。リーズナブルなモデルであったとしても、純正スピーカーと比しての音質性能は相当に上等です。音の出口のクオリティがぐっと上がり、結果、音の“質”がぐんと高まります。さて、純正スピーカーに多くを期待できない理由は何なのでしょうか。理由は主には2つあります。1つは「軽量化が推し進められているから」。もう1つは「コストが掛けられていないから」、この2つに集約できます。
■スピーカーは高性能なモデルになるほど重くなる。しかし、純正スピーカーは…。
それぞれについて詳しく解説していきましょう。まずは前者について。実はスピーカーは、高性能なモデルになるほど重くなる傾向が強いです。フレームは、屈強なほど音質性能的なアドバンテージを発揮しますし、磁気回路も強力にしようと思えば、大きくそして重くなっていきます。
しかし純正スピーカーは、それとは真逆の方向に進んでいます。なぜなら「燃費性能を上げる必要があるから」です。現代のクルマは燃費性能の向上が至上命題になっていて、各所が軽く仕上げられています。その流れは当然ながらスピーカーにも及んでいます。フレームは樹脂で作られ、磁気回路も小型化が成されています。音的な不利要因が増すばかり、というわけなのです。
続いては「コストが掛けられていない」ことについて説明しましょう。多くの車種では価格競争を勝ち抜くために、走行性能や安全性能に関係性の少ない部分の“コストカット”が図られています。で、スピーカーはどうなのかというと…。コストカットされる対象になっているであろうことは間違いないでしょう。走行性能や安全性能には直接リンクしていませんので、ここにコストが注がれているとは到底思えません。
■市販スピーカーは振動板を、ロスなく効率的に動かせる!
対して市販スピーカーは、音質性能が追求されて作られています。リーズナブルなモデルにおいては取り付け性の良さも重んじられていますので、その点においては100%音質性能を追求できてはいなかったりもしますが、それでも純正スピーカーと比べての性能の高さを疑う余地はありません。
具体的に見ていきましょう。市販スピーカーはまず、フレームが金属でできている場合が多く、しかも剛性を確保するための工夫が多々盛り込まれてもいます。結果、本体をしっかり支えられますので、空気を震わせて音を伝えるパーツである振動板の動きにロスが出ません。足場がしっかりするので、音を鳴らそうとするエネルギーを浪費することなく仕事を遂行できるのです。
そして磁気回路も強力ですから、送られてくる音楽信号に対して俊敏に反応できます。振動板を素早く動かし、素早く止められます。なので、音楽を切れ味鋭く、そしてリズミックに鳴らせます。
このように、純正スピーカーと市販スピーカーの能力差は明らかです。スピーカーを交換すれば、音楽を再生する環境を一気に良化させられるのです。音楽がお好きなら、その音楽をより良い音で楽しみたいと思うなら、「スピーカー交換」は絶大に力を発揮します。これにトライする価値は大なのです。