実践的カーオーディオ講座Part.1『初めてのカーオーディオ』攻略法、完全解説!!その1

October 20, 2017

「カーオーディオには興味があるけれど、何から手をつければいいのか分からない」という貴方に向けて、カーオーディオの始め方、楽しみ方を、一気に完全解説していく。クルマの中で良い音が聴けたなら、ドライブはもっと楽しくなる!貴方も、ぜひ♪

 

Plan01  1ユニットを追加して、音質アップ!

最初に、もっとも手軽なカーオーディオの始め方を2つ、ご紹介していく。音の出口をフラッシュアップする「スピーカー交換」という手法と、低音増強プログラムである「パワードサブウーファーの導入」という2つだ。それぞれの利点や注意点を詳細に解説していく。

 

その1 フロントスピーカーを「市販モデル」に交換!

例え1万円台の製品であっても、純正スピーカーよりも音がイイ!

カーオーディオの音を良くしたいと思ったときの、もっともスタンダードな方法は、ズバリ!「スピーカーを市販モデルに交換する」ことである。音の出口を換えれば、音の音質や聴き心地を、ガラリと変えることができるのだ。
その理由は、「純正スピーカーに多くを期待できないから」である。走ることと直接関係のない純正スピーカーにはコストが掛けられにくく、また、昨今は低燃費が優先されているので、スピーカーについても軽量化が推し進められている傾向が伺える。スピーカーは通常、高性能なものほど重くなる。というわけなので、ほぼすべての市販スピーカーは、一般的な純正スピーカーよりも音が良い、と思って間違いないはずだ。
とはいえ予算が許すならば、より良いものを選びたいところではある。価格が高くなれば、つまりはグレードが上がっていくほどに、高性能になっていくのは事実だからだ。例えば、1万5千円のスピーカーに対して3万円のスピーカーは倍の価格であり、倍も違えばそれに応じた性能差が出るのは当然だ。

 

 

ところでここで1つ、注意点をお伝えしたい。それは、「スピーカー交換には、製品代のほかに、取り付け部材代と取り付け加工代もかかる」ということである。予算のすべてを製品代に注ぐことはできない(これについて詳しくはまたご説明する)。

尚、聴いて選ぶ際には、”柔らかい”、”暖かい”、”硬い”、”クール”、”きめが細かい”などなど、サウンドの特徴を聴きわけて、”雰囲気”の違いで”好み”を探していくとよいだろう。あれこれ悩みながら、そしてそれを楽しみながら、自分にピッタリな一品を見つけ出そう。

 

 

その2 「パワードサブウーファー」とアドオン!

ドアのスピーカーが出す音より、”下”の音を担当するスピーカー

続いてご紹介する作戦は、「パワードサブウーファー」の追加、である。「パワードサブウーファー」とは、”サブウーファーユニット”と”ボックス”と”パワーアンプ”が一体となったユニットだ。
尚、”サブウーファー”の”サブ”には、”補助”という意味の他に、”下の”という意味もある(サブマリンとか、サブウェイのサブが、その意味だ)。”サブウーファー”もつまりは、ドアのスピーカー(ウーファー)よりも下の帯域を担当するスピーカー、であるわけだ(ドアのスピーカーを補助する、という意味合いも持つ)。
さて、”サブウーファー”は何故に必要なのだろうか。理由は主に2つある。1つは、「ドアに装着できるスピーカーには、口径的に低音再生に限界があるから」。スピーカーは口径が大きいほど低音の再生が得意だ。しかしながら、ドアに装着できるスピーカーは通常ならば17cmほど。このくらいのサイズでは、重低音の再生は難しいのである。
2つ目の理由は、「ロードノイズによる低音のマスキング現象が起こるから」。クルマが走行すると、タイヤが路面を蹴る”ロードノイズ”が発生する。これが低音に覆い被さり、低音を聴こえにくくさせるのだ。であるので低音を増強する必要がある、というわけなのだ。

 

 

製品選びのポイントの1つはボディが屈強か否か。ここにも注目!


そのような理由で”サブウーファー”が必要であり、「パワードサブウーファー」なら、お手軽に低音を増強できるのである。
ちなみに行くと、フロントスピーカーを交換したときよりも、「パワードサブウーファー」を導入したときのほうが、音の変化幅が大きい場合もある。もともと出ていなかった音が聴こえるようになるので、違いとして大きく感じられるのだ。
さらにいうと、低音がしっかり聴こえてくると、中音や高音の響きも豊かになってくる。その理由を説明するにはスペースが足りないので割愛させていただくが、音の土台がしっかりすると全体が豊かに響く、というのは、オーディオにおける1つの心理だ。もしも「パワードサブウーファー」を導入したら、中・高音の変化にも是非ともご注目していただきたい。

さて、製品の選び方であるのだが、「パワードサブウーファー」は視聴して選ぶのが難しいユニットである。低音だけを奇異手も、違いがわかりづらいからだ。しかしながら、もしも聴くことができるのであれば、次のことをチェックしていただくといいだろう。それは「箱自体が鳴っていないこと」。パワーを上げたときでも、箱がビリビリとなったりしない製品がお薦めだ。ボディの強度の高い製品ほど、質の高い低音を奏でることができるのだ。
もしも貴方が、R&Bとかレゲエとかヒップホップ等々の、低音が効いた音楽がお好きだというのなら、最初に「パワードサブウーファー」を導入するのは大いにアリだ。サウンドにパンチが効いて、ノリノリでドライブが楽しめるに違いない!

 

 

[ライター:太田祥三]

 

 
 
 
 
 

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